TRACKS
1. Roots
2. DH Swing
3. Fifty Five
4. Sister Sadie
5. Wango Tango
6. Nostalgia
7. The Barron
8. Boogie Stop Shuffle
9. All is well with you
10. Blues for Wess
ROOTS
ルーツ
ウィントン・マルサリス・グループ唯一の日本人メンバーで、スイングジャーナル誌リーダーズ・ポール3年連続トップの中村健吾がニューオーリンズでの印象を元にジャズのROOTSを探る入魂の最新作。
●小曽根真もゲスト参加。
中村健吾こそ根っからのスウィンガーだ。
健吾が奏でる音は時の真実を語り、大きなビートを身につけている。
健吾はスウィングをこのうえなくハッピーにする、喜びあふれる気持ちを音にして聴かせてくれる。
健吾は一緒にいると心が弾むような仲間だし、人並みはずれた音楽に対する心意気や内面の魅力もステージにいつも溢れ出てやまない。
僕らは皆、健吾と演奏するのを楽しみにしている。
<ウィントン・マルサリス 2004年12月14日>
いつどんな時でも、新しい個性がジャズ・シーンにやって来て興奮と期待をもたらせてくれる。中村健吾はそういう人物の一人だ。私が今話す事は、伝聞ではなく、自分の口から自信を持って言える。
なぜなら、私は彼と一緒に演奏し、彼のベースと素晴らしい作曲のサウンドを直に聴いたのだから。健吾は日本人だが、彼の演奏と楽曲はまるでここアメリカで生まれたかのようだ。だからこそサイラス・チェスナットが彼を離さないのだし、誰もが彼と演奏する事を楽しんでいるのだ・・・そして何度か彼に参加してもらった私自身も。もし、あなたがまだ彼を聴いた事がないのなら、必ず聴いた方がいい。なぜなら彼は今絶好調で急激に第一線に浮上中なのだから。私がそうしたように、あなたも彼を聴いたほうがいい。そうすれば、すんなり理解できるだろう。健吾の演奏を聴けば、ジャズの現在と未来が聞こえる。
<ベニー・ゴルソン 2004年10月31日ニューヨークにて>
僕が中村健吾を知ってから約10年がたつ。その間、彼がミュージシャン、作曲家、そして一人の人間として、目を見張るように成長するのを見、また聴いてきた。以前、サイラス・チェスナット・トリオで演奏する彼を聴いてすごく感動したのを鮮やかに覚えている。それからというもの、彼はニューヨークで最も忙しいベーシストの一人になった。健吾は優れたミュージシャンになるということに非常に真剣だったし、僕の考えつく若手ベーシストの誰よりも速く成長した。あなたがこの新しいCDを聴けばわかるように、彼のベースの音色、楽器のコントロール、作曲能力のどれをとっても、その素晴らしい創造力で、飛躍的なレヴェルに達している。
友よ、これからも素晴らしい演奏を続けてくれ。
<クリスチャン・マクブライド>
PERSONNEL
中村健吾(b)、ウェス・“ウォーム・ダディ”・アンダーソン(as)、マーカス・プリンタップ(tp)、ロドニー・グリーン(ds)、 アーロン・パークス(p)
スペシャル・ゲスト:小曽根真(p M5,M6,M9)
2004年6月23、24日ニューヨーク、アヴァター・スタジオにて録音。
レコーディング・エンジニア:ジェイ・メッシーナ